物流コスト削減と利益の関係

物流コストを下げる事で企業の利益向上に繋がるという現実を軽視している経営者が多い事が、意外にも話題にならないケースがあります。
特に「物」を製造・販売している業種にとっては、物流費はどうしても販売品目の原価に組み込まれているものであり販売価格はそのままで、物流費が一円、いや0.1円でも下がれば、それは「利益」しかも「純利益」として、企業は享受できるのです。
特に「食品」「燃料」「紙」などの日用品、消耗品を扱う業者にとっては、一日で動かす物量も大きいですし、ロケーションによっては出発地点から目的地までの距離が数百キロにもなるケースが考えられます。
一例を検討してみると、海外から青果物を輸入する事を考えると分かりやすいと思います。
普段、我々が食卓で口にする「かぼちゃ」に関しては、南米やニュージーランド等、日本からかなり遠い場所から船積みで輸入されているのがほとんどです。
かぼちゃの店頭価格は一つあたり100~150円くらいだと思いますが、野菜は、たいてい、青果物市場を経由して各小売店に直接か、仲買を通して店舗に並びます。
その中間業者間において、各々の価格に物流費が加算されているわけです。
仮に100円で店頭に並ぶものが、生産国→輸入商社→市場→スーパーと4経由で店頭に並ぶとして、物流コストを一番気にしないといけないのは輸入業者でしょう。
なぜなら距離が長いからです。
ここの距離が長い部分の輸送コストを改善する事=率直に安くする事ができ、かつ、市場に普段どおりの価格で販売する事ができれば物流コストを下げた分だけ、その輸入商社は利益=儲けを稼ぐ事ができるのです。
では、この場合、どのように輸送コストを下げるべきか、具体的な手法を検討してみると、生産国から一気に日本に持ってくるのではなく途中で混載便に乗せかえる等して、「1回の移動距離を短く」する事も有効な手段です。
かぼちゃ等は、数量にして、一回の個数が数十万~数百万個にも及ぶので、たとえ、一つ当たりの輸送コストが0.1円下がっただけだとしてもその個数分だけ削減できるわけです。
しかも食料品の輸入は収穫時期を終えたものは、しばらくの間、ひっきりなしに送られてくるわけです。
野菜の他にも、電子部品関連の商社は航空便の輸送等で「混載便」を使う事で、納期が少し延びる場合がありますが、コストが通常より安くなるケースがあります。
不景気が長く続く日本で、販売量を増やす事はなかなか難しいので、輸送コストを下げる事で、利益を確保する経営手法も取り入れる事をお勧めします。

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